「しんぶん赤旗」に寄せる

42年前の4月に私は大学に入学しました。
その末日にサイゴンが陥落し、ベトナム戦争が終りました。
入学から1ヶ月間購読していた「朝日新聞」がベトコンなどと差別的報道を続け、戦争終結の予兆を露ほども報道しなかったのがショックでした。
私は真実の報道を求めて、翌(5月1)日から「赤旗」の購読を始め、7月に日本民主青年同盟に加盟し、翌(1976)年6月に日本共産党の戦列に加わりました。
私は、「赤旗」でベッドをこしらえるほど、また私の留守中に先輩が廃品回収に出した数か月分の「赤旗」を、リヤカーを引いて古紙回収業者のところに出向いて持ち帰ってきたほどの、「インクの匂いをかいだ」(土井大助)ほどの、「赤旗」大好き人間でした。

私はいまでも「赤旗」が正義の新聞であって欲しいと願っています。
その私にとって、この数年「赤旗」の姿勢には多くの疑問があります。


10月25日に「赤旗政治記者(@akahataseiji)」さんが
「《伊藤詩織さんが会見(全文)
逮捕見送り問題報じた社はなし》THE PAGE
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171024-00000012-wordleaf-soci&p=2Link
〈当時の刑事部長中村格氏には逮捕当日になって止めた理由について伺いたいと何度も取材を申し入れているが、今日に至るまでなんの回答も得ることができていません〉」
とツイートしました。
https://twitter.com/akahataseiji/status/923115668790059010Link   ①


まるで、「しんぶん赤旗」は今年5月29日の詩織さん(当時は姓を明らかにされませんでした)の会見をまっとうに報道してjきたかのようなツイートです。
驚いてネットで検索し、次のように返信しました。
「『赤旗』は報道しましたか?
党HP→しんぶん赤旗→『詩織さん』で検索=6月20日・5日・3日の3件がヒット。
3日・5日の記事は池内さおり衆院議員の刑法改正案への質問の紹介、5日・20日の記事が僅かに『逮捕見送り』に言及。
正面から『逮捕見送り』を報じた記事は見当たりませんが。」
https://twitter.com/shiawasetakiji/status/923383195831214080Link   ②
(②をクリックしてくだされば、私の返信をご覧いただけます。
が、①の「赤旗政治記者(@akahataseiji)」のページからは、私の返信はご覧いただけません(表示されません)。
「赤旗政治記者(@akahataseiji)」のページでは、ゆゆしき言論統制を試みているようですが、こうした操作は百害有って一利無しだと思います。)


その後、「ペガサス・ブログ版」http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/Link
から、ブログ主の「Yamamoto Ryohei(@yamamoto2007)」さんが、10月25日に
「確かに今日の『毎日』には1行もない.赤旗は一応掲載していたが,『山口敬之』の名前は伏せ,逮捕中止の件も触れていない.」
とツイートしておられることに気付いて、「しんぶん赤旗」10月25日付で確認しました。
結果、伊藤詩織さんの24日の会見を「一応掲載しているが、『山口敬之」の名前は伏せ、逮捕中止の件も触れていない」ことを確認しました。


上記の「赤旗」の記事は、会見が前日にあっただけにタチが悪いものです。
「赤旗政治記者(@akahataseiji)」のツイート①は25日18:15付ですので、この記事を読んだ後にツイートできたものです。
赤旗記者の皆さんが自分の新聞に十分目を通していないことの証と思えてなりません。


もう一度、①のツイートの評価に戻ります。
「THE PAGE」の記事をそのままツイートしたものでしょう。
マスコミ各社の姿勢を批判したつもりなのでしょうが、結果は「しんぶん赤旗」自体が、詩織さんの5月29日の会見も、10月24日の会見もほとんど無視して恥じないでいることを明かしました。
まさに天に唾するものと言わなければなりません。

「赤旗」が一刻も早く、タブーを恐れず、真実を伝え、希望を運ぶ新聞に立ち返って欲しいと切に願っています。


【 27日の追記 】

①日本共産党のHPやlivedoor News http://news.livedoor.com/category/vender/275/Link の「しんぶん赤旗」の、日々の主要記事の一覧には会見の記事そのものがありませんでした。

②「赤旗政治記者 (@akahataseiji)さんのツイート
https://twitter.com/akahataseiji/status/923115668790059010Link
に、
ア=本日(27日)11:20付で
「なぜ私の返信だけが表示されないのですか?
返信数-1=表示している返信数。
(26日11:58の私の返信はhttps://twitter.com/shiawasetakiji/status/923383195831214080Link )

苦い意見は無視・削除・表示せず、耳障りいい返信だけに取り巻かれるなら、中国共産党の言論弾圧とどこが違うのですか?」と、また
イ=本日(27日)17:56付で
「会見翌日(25日)の『赤旗』は会見を載せましたが、山口敬之の名も逮捕中止も載っていません。
党HPやlivedoor News http://news.livedoor.com/category/vender/275/Link …の『しんぶん赤旗』の主要記事の一覧にはこの記事の紹介さえありません。

『タブーを恐れない』姿勢はどこに?」
を返信しました。

幸い、これらの返信はまだ表示されています。

— posted by 神原 at 10:08 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「赤旗」はなぜ皇后の文章を「奉戴」するのか?!

【 やむにやまれぬ思いで、1年半ぶりに投稿します。 】

昨日(10月23日)は、第48回総選挙の翌日。
日本共産党にとっては、今回の総選挙の敗北から2019年の参議院選挙での前進など、新たな数年間の闘いへの再出発の日でした。
この日の日刊「しんぶん赤旗」1面下の「潮流」(全48行)に眼を疑いました。

故・四国五郎氏が絵を画いた絵本『おこりじぞう』から書き起こしていますが、終わりから7行目までの10行を皇后の文章の紹介に費やしています。
「20日に83歳になった皇后・美智子さんも(筆者注=ノーベル)平和賞にふれ、核兵器の非人道性に『ようやく世界の目が向けられたことには大きな意義があった』。日本の被爆者の心が闘いの連鎖をつくる『報復』にではなく、将来の平和の希求へと向けられてきたことに世界の目が注がれることを願う、と」
――これが該当部分の全文です。

日本共産党が「天皇条項を含む日本国憲法の全条項を遵守」することを綱領(政策)に掲げているからといって、なぜ天皇の伴侶であり象徴ではない皇后の文章を紹介・礼賛しなければならないのでしょうか?
私は非常な違和感を感じました。

「しんぶん赤旗」が紹介したのは、皇后が今年の誕生日に際し、宮内記者会の質問に生者や死者を総動員した点でも、4000字もあろうかと思われる長文という点でも、異例の回答を文書でしたものの一部です。
全文は
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/14Link
にあります。

原武史さん(放送大学教授。政治学者)の今回の皇后の文章の批判を、東本高志さんが以下のFBの投稿で紹介しておられることも付記します。
https://www.facebook.com/takashi.higashimoto.1/posts/1179424522187973Link

— posted by 神原 at 09:29 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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神原卓志(かんばらたくし)です。
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