白と黒

 本日付「しんぶん赤旗」は、1面で日本共産党の佐々木憲昭衆議院議員の、5日の衆議院本会議での、2012年度補正予算案に関する代表質問を報じ、4面に代表質問の全文を載せています。
 佐々木議員は、安倍内閣はインフレ目標の設定は「どこの国でもやっている」と言いますが、他の国ではインフレを抑えるために「物価安定目標」を定めたことはあっても、デフレ脱却のためにインフレの目標を掲げた国はひとつも無いと、安倍内閣の経済運営を追求しています。

 3面では、日本弁護士連合会の武井共夫副会長が「生活保護費 乱暴な引き下げに反対」と語っておられます。
 武井さんは、政府は厚生労働省の生活保護基準部会の報告書(1月18日)をもとに生活保護費を引き下げようとしていると主張するけれども、「報告書は安易な基準の引き下げにむしろ慎重な姿勢を示し、とくに子育て世帯に対する大幅な引き上げに明確な警鐘を鳴らしている」と述べ、日本は生活保護費がGDPに占める割合は0.5%であり、OECD加盟国平均の7分の1に過ぎないとも指摘しておられます。

 安倍内閣は、デフレ(物価下落)を口実に、生活保護(生活扶助費)を今年8月から最大10%引き下げようとしています。
 一方で前代未聞の「2%のインフレ目標」まで設定して、インフレを実現しようとしています。
 今年度中にインフレの目標を達成したら、来年度からは生活保護費を2%増やすつもりだとでもいうのでしょうか?

 「安倍内閣の決意は社会保障に大ナタを振るうこと」、このことだけが明らかであるように思えてなりません。
 そのために、あちこちで白を黒と言い募っているように思うのですが、みなさんはどうお思いですか?

— posted by 神原 at 10:33 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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神原卓志(かんばらたくし)です。
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