景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)の会員のAさんから、次のようなお便りをメーリングリストでいただきました。
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今日、「日刊SPA!」が
「ポエム化したマンション広告のキャッチコピーに困惑」
http://nikkan-spa.jp/507075
を配信しました。
記事には
「マンション広告のキャッチコピーからラーメン屋の社訓(?)まで、最近目につくポエム的フレーズ。やたら大げさすぎたりして、何が言いたいのかわからなくなってる例も多数あり。そんな巷にあふれるポエム化現象を徹底リサーチ。いや、マジで意味不明っス……。
◆マンション編
新築分譲マンションのチラシやパンフレットの謳い文句。高級感や環境、利便性をアピールしたいのはわかるけど、勢い余って妙なポエムみたいになっちゃってる。
(中略)
駅近ってことでは『この場所に出会えたことは、奇跡かも知れない』(エクセレントシティ高砂)って、いくら駅徒歩2分でも奇跡とまで言うか。『“ステーション・アッパー”に本質を創る』(プレサンスロジェ池尻大橋)は、要するに駅上ってことっスね。」
とあります。
笑える記事です。
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上記のお便りに、会員のBさんが次のようなお便りを発信しました。
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笑えました。
眺望の良さをダイレクトに表現してしまうと、「眺望を確保するのか」とか「営業トークはどうだった」とか後々に問題となる可能性があるので、CMをポエム化しているのかも?
そうした事例が色々載っています。↓
「不動産取引紛争事例等調査研究委員会の事例検討報告」
http://www.retio.or.jp/attach/archive/77-068.pdf
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上記のお便りに、Aさんが以下のように応じておられます。
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日置先生たちの「鞆の浦」裁判の判決や上原さんの国立裁判などが、景観利益を広告でどう扱うかの検討要素とされていますね。
私たち景住ネットが、まさしく最前線にいることが判るうれしいレポートでした。
ありがとうございました。
つまるところ、日本の場合は都市環境に関する規制が先進国の中でも非常に緩い。
そのために、環境に安定性がない(眺望や日照がなくなってしまう)ので、「素晴らしい眺望で暮らす」なんて言えない。
そんな具合に、自分で自分のクビを締めているのがマンションデベロッパー、という図式のようですね。
不景気+格差社会+人口減の進行で、マンションの必要数はもう頭打ちです。
ですから、良質なものを作らなければ、受け容れられはずです。
そのためにも、環境の安定性は重要だと思います。
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【 神原=注 】
28日には、
意味がさっぱりわからない【旅館・ホテルの宣伝文句集】
http://nikkan-spa.jp/507076
ポエムで生徒を勧誘する大学の入学案内
http://nikkan-spa.jp/507077
ポエム化が進むファッション誌のキャッチコピー
http://nikkan-spa.jp/507078
うまいこと言ったつもり!? の[新聞コラム]の世界
http://nikkan-spa.jp/507079
が配信されています。
よろしければご一読ください。
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