9月の建築関係研究会のご案内

 景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)の会員の方から、次のような研究会のご案内をいただきましたのでご紹介します。

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9月1日(日)午前 稲城市の南山区画整理事業地で計画されている里山コモンズつきのコーポラティブ住宅の現地案内会・入居希望者説明会が開催されます。
参加希望者はメールにてご連絡ください。(チラシは第1回説明会のものです)
説明会のチラシ(第1回説明会のもの)
http://home.g08.itscom.net/ebizuka/ingagi-satoyama.pdfLink  
事業のコンセプト 
http://home.g08.itscom.net/ebizuka/hikaku/130311sakamoto.pdfLink

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9月2日(月)18:30~20:30
テーマ:管理組合と自治会の交錯-管理とコミュニティの連携を探る-
報告者:竹田智志氏(明治学院大学法学部兼任講師)

要旨:マンションにおける自治会と管理組合の違いは、「新たな管理ルールに関する検討会」の報告を待たず、既に明らかなことです。
 専門家を活用した組合運営の整備、団体のガバナンス面での強化、第三者による適正な管理へのスキーム作りが取り沙汰される反面、「連携」という可能性も含めて議論すべき時期ではないでしょうか。
 自治会費をめぐる判例、マンション特有の自治会の系譜、標準規約の変遷を辿りつつ管理組合と自治会の交錯場面をクローズアップし、グローバルな射程を参加者と伴に議論します。

報告者のプロフィール
 法政大学文学部哲学科卒。複数の新聞社を経て現職。博士(法学)。千葉大学大学院社会文化科学研究科都市研究専攻修了。
 主要著書:『改訂版 区分所有法』(共著。大成出版社)、『集合住宅・住宅金融の危機管理』(共著。ぎょうせい)、『ロードマップ民法2物権』(共著。一学舎)
 専門分野:民法、都市法、区分所有法。

会場:首都大学東京同窓会 八雲クラブ
(ニュー渋谷コーポラス10階1001号室。渋谷駅徒歩5分。渋谷区宇田川町12-3。電話5489-8123)
地図=http://home.g08.itscom.net/ebizuka/yakumomap.jpgLink

参加費:1000円(会場費、資料、飲み物、研究会後の懇親会などの費用として利用します)
※ 参加希望者は、資料及び会議室の準備の都合がありますので、前日までにEメールで、氏名、所属をご連絡下さい。
ご連絡がなく出席の場合は、原則として資料をお渡しできません。
申し込み後に欠席等する場合も、メールでご連絡下さい。
当日欠席となった方には資料を送付します(300円を次回研究会ご参加の際にお支払いください。

問い合わせ・申込み先:比較住宅住宅研究会事務局 海老塚良吉
E:mail:ryou.ebizuka@nifty.com ホームページ 
http://home.g08.itscom.net/ebizuka/Link

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延藤安弘さんの幻燈会のご案内

見て、聞いて、元気になる「幻燈会」『人・まち・住まいの未来を考える』
<第91回住まいとまちづくり講座>
9月7日(土)18時~20時30分
板橋区立グリーンホール
参加費:1000円  

詳細は、http://sumaimachi.net/images/chirashi/130907kouza.pdfLink  をご覧くださ
い。

お申し込みは、住まいとまちづくりコープ 千代崎さんへ 
sumaimachi@sumaimachi.net

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9月9日(月)18:30~20:30
テーマ:集合住宅の空き家の現状とその対応策
報告者:松本恭治氏(元高崎健康福祉大学教授)

要旨: 日本の空き家率は、全国平均で2008年に13%となっていて、非木造集合住宅の空き家率は1戸建て住宅以上に高い。
 人口減少が日本では始まっているが、地域によっては、良質な住宅でも空き家化する恐れが強い。
 分譲集合住宅の空き家化は、複数の区分所有者により所有・管理されているために、今後一層深刻化する。
 今回はフィルタレーション(住宅の住み替え)の社会構造に触れながら、住宅ストックの改善・活用だけでなく、場合によっては住宅撤去の必要があること、そのためには法的・社会的な環境整備が不可欠であることを述べたい。
 超高層住宅の大量供給で、既に中古価格の崩壊が始まっていることなどもグラフで示す。
グラフ 中古超高層マンション価格の急落(兵庫、仙台)
http://home.g08.itscom.net/ebizuka/hikaku/130909matsumoto.xlsxLink

講師のプロフィール=1969年横浜国立大学建築学科修士課程修了。1969-1975年同大学助手(仕事は設計7割、研究3割)。1975-2011年国立公衆衛生院建築衛生学部。2001-2010年高崎健康福祉大学健康福祉学部教授。2004年修士課程、2006年博士課程設置に伴い研究課程前期・後期大学院教授。2003年日本マンション学会論文賞受賞。現在の研究テーマは住宅・都市問題、マンションのスラム化と再生。

会場等は9月2日の研究会と同じ。

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9月20日(金)18時30分~20時30分
テーマ:港区の住宅政策(定住対策、超高層住宅対策を中心にして)
報告者:原田敬美氏(前港区長、株式会社SEC計画事務所所長)

要旨: 港区の都市計画審議会委員(1992~2000年)や港区定住促進研究会会長(1996~2000年)を勤め、港区長(2000~2004年)として港区の住宅政策に関与してきました。
 当時を振り返り、付置住宅要綱や総合設計制度などの制度制定の背景、制度内容の変
遷、その成果、今後の課題について報告いただき、議論します。
 原田氏の執筆論文等は下記に掲載されていてほぼ全文を読むことができます。
http://sec-architects.com/concept/article/index.htmlLink

講師のプロフィール=早稲田大学在学中にウースター大学(米国)留学、カール・クリスティアンソン建築事務所(スウェーデン)、早稲田大学大学院修了後ライス大学建築大学院(フルブライト留学生)に学ぶ。菊竹清訓建築事務所を経てSEC計画事務所創設。2005年イタリア大統領連帯の星コッメンダトーレ叙勲。デザインと研究の二刀流を実践。ライス大学の指導教授はピーター・ロウ氏(ハーヴァード大学大学院長)、修士号審査教授はアデール・サントス女史(MIT大学院長)、博士号審査教授は小林重敬氏。

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9月30日(月)18:30~20:30
テーマ:昭和史のなかの瀬戸内海(島の集落からみえる近現代)
報告者:武田尚子氏(早稲田大学 人間科学学術院 教授)

要旨: 本年も瀬戸内海では、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」が開かれているが、それは瀬戸内のごく一握りの島の状況にすぎない。
 瀬戸内について人々が語るとき、ごく近年の事象を語るか、または時間をふるく遡って中世の海の合戦のことを語るなど、両極端になりがちである。
 近現代の瀬戸内の海辺集落には、漁業、製造業など多様な産業が折り重なりあい、産業の変遷にともなって、瀬戸内の「海の道」は再編成されていった。
 その歩みはまさに日本の近代史・昭和史の縮図といえる。
 戦前にマニラへ漁業移民を送出した経験をもつ瀬戸内の小さな島の集落を定点観測地とし、そこから見える近現代の瀬戸内の変化について語る。

講師のプロフィール:東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会学)

主要著書:『マニラへ渡った瀬戸内漁民 ─ 移民送出母村の変容』・『瀬戸内海離島社会の変容 ─ 産業の時間とむらの時間のコンフリクト』(ともに御茶の水書房)、『海の道の三〇〇年 ─ 近現代日本の縮図 瀬戸内海』(河出書房新社)、『もんじゃの社会史 ─ 東京・月島の近現代の変容』・『温泉リゾート・スタディーズ』(ともに青弓社)、『チョコレートの世界史』(中公新書)、『質的調査データの2次分析 ─ イギリスの格差拡大プロセスの分析視角』(ハーベスト社)

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— posted by 神原 at 10:27 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

「2020年の住宅市場 人口・世帯数減少のインパクト」

 上村千寿子さん(景観と考える住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)事務局次長)が、
野村総研レポート=「2020年の住宅市場 人口・世帯数減少のインパクト」
(2011年8月3日=第157回メディアフォーラム) http://www.nri.co.jp/publicity/mediaforum/2011/pdf/forum157.pdfLink
をご案内くださいました。

 ぜひご一読ください。

— posted by 神原 at 11:05 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

生健会なかよし班の班会

 今日は、福山生活と健康を守る会の「なかよし班」の班会の日でした。
 毎月第4水曜日の14時から16時までの2時間、緑丘公民館で開くように定例化して、13回目になりました。

 事務所では、今日が「生活と健康を守る新聞」9月1日号の仕分け日です。
 仕分けされたばかりの新聞を、役員の方が班会の会場に持ってきてくださり、班会を援助してくださいました。

 7人の参加者がめいめいに
・新聞の1面を読み合わせて、生活保護費削減に対する不服審査請求の取り組みについて話し合ったり、
・杖をつきながら、自宅から長い坂を下り、平地を横切り、広い道路を横断し、また平地を横切り、長い坂を上って、病院にたどり着き、診察を受けた後は、反対に道をたどって帰宅する。生活保護の方のそんな生活の苦労が話されたり、
・今年度削減された、福山市独自の「重度心身障害者福祉年金」(年額13000円でした)の復活を求める、市議会への請願署名の取り組みを話し合ったり、
・来年60周年を迎える生健会を大きくする取り組みを話し合ったり、
熱っぽく語り合って、あっという間の2時間でした。

 「まだまだ暑さが厳しいから、くれぐれもからだに注意して、元気でまた来月あいましょう」と話しながら、別れました。

— posted by 神原 at 11:03 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

中国ブロックニュース第4号

「第3の躍進へ・中国ブロック活動交流ニュース」第4号が届きました。
 下記に添付します。
 ご一覧ください。


— posted by 神原 at 08:21 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

「1棟1420戸のマンション」とは!!

 景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)代表の、日置雅晴弁護士・早稲田大学大学院法務研究科教授からメールをいただきました。
 次のように、本日付けの「日本経済新聞」の記事を紹介しておられます。

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「東京・首都圏経済 1棟1420戸マンション 国内最大級、勝どき地区再開発」
 20130827日経

 東京都中央区の勝どき地区に1棟で1420戸の大型高層マンション建設が9月1日に始まる。
 …
 東京湾岸部では工場や倉庫の跡地などに大型のタワーマンション開発が相次ぐが、今回のマンションは1棟あたりの戸数としては国内2・3位ともいわれる規模。

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 《 神原 》
 「衣食住」と呼び習わされるほど、「住む権利」は、生活の基礎の基礎です。
 この権利の実現を「自己責任」に任せて、保証の責任を放棄しているのが日本政府です。
 3・11大震災からもうすぐ2年半が来ようというのに、地震・津波・原発事故被害者の皆さんに、まともな住宅の保障ができないのが、その証拠です。

 超高層マンションはもちろん、高層マンションの購入はお止めなさい。
 少なくとも「青田買い」「竣工直後買い」はみんなで拒否しましょう。竣工後数ヶ月~1年もすれば、値段は数割下がります。

 「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」(憲法第25条)を、良質な公共住宅や賃貸住宅を中心に政府の責任で保障させましょう。
 住む権利」の保障を政治革新の内容にしっかりと位置づけて、私たちの声と運動を拡げて実現しましょう。

— posted by 神原 at 10:07 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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神原卓志(かんばらたくし)です。
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