「7月2日流山市街づくり条例調整会傍聴記」

 景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)事務局次長の上村千寿子さんから、以下のようなご案内がありましたので、ご紹介します。

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 流山市では、昨年(2012年)3月に全国でも先進的な街づくり条例(※)が施行されました。

 この条例は、街づくりへの市民参加を促すさまざまなしくみによって、市民による創造的な街づくりをめざす新しいタイプの条例です。
 また、地域に影響の大きい大規模開発を、地域住民と事業者、委員会が議論することを通じて、流山に調和したよりよいものにするという調停制度も整備されました。
 全体として、規制するよりも質の高い街を市民の力で創造して行こうというしくみになっているといえます。
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/business/68/327/9550/002435.htmlLink

 6月29にご案内した通り、7月2日(火)午後、この街づくり条例にもとづく初めての調停のための「街づくり委員会」が開催されましたので傍聴しました。

 今回の問題は、南流山の木地区にある区画整理地で最近県等がコンペと入札を実施し売却した約4万平方メートルの土地。
http://www.pref.chiba.lg.jp/tosei/baikyaku-bunjou/kenyuuchi/tsukuba-horyuu/70-67kyoudoubunjou.htmlLink
 低層住宅と小・中学校が隣接した、南流山駅からも7分程度の便利な場所。
 15階建て高さ47mのマンション3棟と自走式立体駐車場、戸建て住宅が建設される計画で、マンション3棟は敷地の一番北、既存住宅に近い場所に配置される計画です。
 当然、従来からの住民からは不安や不満が出され、街づくり条例に定められた「意見書」が提出され、この日の委員会につながりました。

 街づくり員会では、まず住民側が高さ・風害・眺望や道路の問題について意見を述べ、次に事業者側(長谷工コーポレーション)が意見が述べました。長谷工コーポレーションは、計画されたマンションなどは法令や条例に即したもので、なんら問題の無い建築だと説明しました。
 委員会からは、①住民側の意見にもっと具体性が欲しいこと、②事業者側には「環境配慮指針の別の項目にもっと配慮できないか?」「計画は変更可能かどうか?」という質問も出ました。

 現在では、南流山駅周辺には高層ビルやマンションが多く見られます。
 しかし、最近まで畑や田んぼが普通だったこの地域で、15階建ての建物が造られることを予測した人はあまり多くなかったことでしょう。また、近隣から突出した高さである事はまちがいないことであり、この地区の向こう側は第一種低層住居地域です。
 環境配慮指針は、大規模開発の計画の質を、流山市のめざす街づくりの政策マッチングさせるためにまとめられたもので、都市マスタープラン・景観計画・みどりの基本計画など、さまざまな流山市の街づくり計画を基にしたダイジェスト版といえます。
 事業者は当然これを遵守しなければならないし、当然今回のコンペの条件となっていたはずで、長谷工コーポレーションの計画書には、環境配慮指針の28項目のうち6項目を計画に取り入れています。
 しかし、それによって流山らしい調和のある建物になっているかと問うと、重要な項目が置き去りにされているように感じます。
 なぜなら、この計画が地域に突出した印象が強すぎるからだと思います。

 次回の街づくり員会では、ぜひその部分についての議論が深められることを望んでいます。
 そうでなければ、この条例がめざしたものに対して、効果がほとんどないと言ってもいいほどに思われるからです。

 また、委員会の最後に次回の開催日程の調整が行われ、住民側が土・日又は平日夜の開催を希望する声を上げましたが、委員のお一人から平日開催を前提と考えているし、ご自身が高齢なので時間が遅くなるのは困るという声があり、平日開催が決定されました。
 しかし、街づくりに市民参加を促す条例の委員会であることや、街づくりや建築は50年・100年の計であることを考えれば、何度かに一度は土・日か平日夜に開催し、ひとりでも多くの市民にこの議論を聞いてもらうことが必要だと感じました。
 狛江市の同じタイプの委員会では、平日夜と土・日開催を原則として約1年間かけて議論したことが記録されており、会場も狛江駅前です。
http://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/36,43797,c,html/43797/20120113-111600.pdfLink
 住民が参加しやすい日程で街づくり委員会を開催することには、流山市・住民・事業者それぞれの街づくりへの姿勢が問われていると感じてました。

次回の委員会は、7月24日(水)14時~ですが、場所は未定です。
実は、私はこの条例策定には公募委員として関わってきましたので、この条例は自分の責任として不安も期待もあり注視しています。
 条例策定委員会は、平日にも休日にも開かれ、策定委員が自主的に市民向けの説明会も開きました。
 今回の街づくり委員会の議論は、内容からも日程などの運用面からも、これからの流山市に大きく影響する可能性があります。
 ひとりでも多くの市民の方に、傍聴していただきたいと思います。

※ 流山市の条例については、「季刊まちづくり」No.38(学芸出版)でも紹介されています

— posted by 神原 at 11:55 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

中国ブロック本番ニュース第4号

 日本共産党中国ブロック事務所から、参院選本番ニュース第4号が届きましたので、ご紹介します。


添付ファイル: 第4号pdf 

— posted by 神原 at 11:29 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

福山民商共済会が第30回定期総会

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講演してくださる服部融憲弁護士
 午後、福山民主商工会の共済である、福山民商共済会の第30回定期総会が民商会館で開かれました。

 年1回の無料健康診断や大腸がん健診、乳がん健診(昨年度から)、大型バス2台での日帰り旅行など、生存者中心、役員・会員主人公の「目配り・気配り・心配り」の共済活動を通じて、民商運動を豊かにしてきました。
 そして、結成から29年間(348ヶ月間)、毎月2桁以上の共済会員の拡大という全国の最先端を行く活動を続けています。

 冒頭、来賓としてご参加くださった服部融憲弁護士(自由法曹団・福山法律事務所所属)が、「憲法について」と題した講演をしてくださいました。
 
 来賓の皆さんのご協力と数十名の代議員の奮闘で、
①昨年1年間の活動のまとめを行い、今後1年間の活動方針を確立する
②会計の決算・予算をする
③方針実践の先頭に立つ役員を選出する
という、総会の任務を立派に果たすことができました。
 また、民商共済を守るためにも、半年前の衆院選での「TPP反対」の公約を投げ捨ててのTPP強行を阻止するためにも、憲法改悪を許さないためにも、2週間後の参院選で安倍第2次自公政権に審判を下すために奮闘することを誓い合いました。

— posted by 神原 at 10:09 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

仁比そうへい奮戦記(7月6日)が届きました

 仁比そうへい日本共産党参議院比例代表候補の、7月6日の「奮戦記」が届きましたので、ご紹介します。



— posted by 神原 at 05:27 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

ポスター

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 支部の皆さんの努力で、今度の選挙はハイピッチでポスター張りが進みました。
 昨日・今日で、支部仁届けられた分のほとんど全てを張り出しました。

 これらのポスターも、公選法の改悪で大きさや枚数が制約され、証紙を貼らなければ張り出せなくなりました。
 特に証紙は、中央選管か県の選管から届いてポスターに貼るまで数日が必要で、選挙期間に入っても直ちに張り出すことができません。
 意味の無い制約を無くす「規制緩和」で、選挙の自由を取り戻すことこそ必要です。

— posted by 神原 at 03:42 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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神原卓志(かんばらたくし)です。
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