建築可能かどうかも建築費も問わない「建築」設計コンペ?

 森山高至さんのブログ「建築エコノミスト森山のブログ」
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/Link
が新国立競技場について、10月21日から今日(11月10日)まで10回に亘って記しておられます。

 第1回によると、新国立競技場をデザインしたザハ・ハディドさんは「建てられない建築家」として有名で、日本でも今までに何件か実際には建築できないデザインがコンペで入賞してしまうことがあったそうです。

 ①そもそも、建築デザインのコンペが、実際に建築可能かどうかがデザイン(設計)の基準にならないということ自体が驚きを通りこした疑問です。
 ②加えて、そんな建築デザイン(設計)だから、予算内で収まらず、予算内で納めようとし(予算をケチっ)たらつまらないものになる。

 ②に関して付け加えれば、予算などそもそも考慮に入らないような仕事は、まあ芸術品なら当たり前かも知れません。
 でも、東北大震災唐の復興や福島原発事故の収束が実現せず、いまだに数十万の方々が仮設住宅での不自由な暮らしに苦しんでおられます。
 そんな今、日本が取り組もうとしているのがそういう(芸術的な)建築で良いのでしょうか?

— posted by 神原 at 11:53 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

「新国立競技場についての要望書」にご協力ください

 森まゆみさん(作家・谷根千工房)他の各界の女性たちが共同代表を務める、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」()が、
・内閣総理大臣安倍晋三様
・文部科学大臣下村博文様
・東京都知事猪瀬直樹様
・独立行政法人日本スポーツ振興センター理事長河野一郎様
に宛てた要望書を近々提出しようとしておられます。

 要望書は
「神宮外苑の風致・景観と新国立競技場の建設再考のお願いについて」
と題されたものです。

 読者の皆さんにお願いです。
「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」のホームページ
ttp://2020-tokyo.sakura.ne.jp/index.htmlにアクセスしてくださり、賛同者としてご登録ください。
 なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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( 共同代表(50音順。敬称略):
大橋智子(大橋智子建築事務所)
上村千寿子(景観と住環境を考える全国ネットワーク事務局次長)
清水伸子(景観と住環境を考える全国ネットワーク)
多田君枝8「コンフォルト」編集長)
多児貞子(たてもの応援団)
日置圭子(地域文化企画コーディネーター・粋まち代表)
森桜(アートコーディネーター・森オフィス代表)
森まゆみ(作家・谷根千工房)
山本玲子(全国町並み保存連盟)
吉見千晶(住宅遺産トラスト)

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【 13日の訂正 】
 
 この項は、10日の時点では「女性たちの『新国立競技場についての要望書』にご協力ください」のタイトルとしていましたが、私の早飲み込みだったようです。

 賛同者のお一人からいただいたメールに「各界の女性たちが共同代表を務める」あったので、「女性たちだけの要望書」が出されるものと思い込んでしまったのでした。
 そのため、「女性の読者の皆さんに」ご賛同のお願いを申し上げた次第でした。

 その後、「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」はホームページをオープンされ、要望書・資料などへのリンクが作られ、12日から賛同者を公開しておられます。

 12日の夜時点で369人の賛同者、13日夕方に500人を超える賛同者になったそうです。

 重ねて読者の皆さんにお願いを申し上げます。
「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」のホームページ
ttp://2020-tokyo.sakura.ne.jp/index.html
にアクセスしてくださり、賛同者としてご登録ください。

 なにとぞよろしくお願い申し上げます。
 

— posted by 神原 at 10:18 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

女たちは「いちばん」をのぞまない

「女たちは『いちばん』をのぞまない」は、森まゆみさん(作家)の風刺詩。
 日本スポーツ振興センターのメッセージ「いちばんを作ろう」に対して作られたものです。

 森さんは「それぞれのメッセージを入れて、どうぞご自由にお遣いください」と仰っています。

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女たちは「いちばん」をのぞまない

「世界最高のパフォーマンス」
「世界最高のキャパシティ」
「世界最高のホスピタリティ」

そんなものが何になるのか、この放射能汚染にふるえる日本で。
いまもふるさとを追われさまよう15万人を置き去りにして。
仮設住宅で冬の訪れを待っている無口な人々の前で。

「この国に世界の中心を作ろう」
「スポーツと文化の力で」
「世界で『いちばん』のものをつくろう」

私達が東京に欲しいのは「いちばん」の競技場ではない
神宮外苑の銀杏をすかして降り注ぐ柔らかな光だ。
その向こうの伸びやかな空だ。
休みの日に子どもと一緒にあそべる自転車練習場だ。

1964年、アジアで初めてのオリンピックが東京で開かれた。
それは戦争に負け320万人が死んだ日本、その復興を示すイベントだった。
植民地支配を脱したアジア・アフリカの参加国、その民族衣装の誇らしさ。
「世界史にその名を刻む」のなら、その競技場を残すべきだ。
灯火台をつくった日本の誇る職人技とともに。アベベや円谷の記憶とともに。

ベルリンでは1936年のナチス政権下のオリンピックスタジアムを
今も使う。
それは同じ過ちを繰り返さないことを我が記憶に問うモニュメントでもある。
22年後、1958年築の国立競技場を残す道がないわけはない。
いまこそ「もったいない」の日本を世界につたえよう。

人口減、高齢化、非正規雇用、資源の枯渇、食料自給率、そこから
目をそらして「世界一楽しい場所」なんてできるのか?
”パンとサーカス”に浮かれたローマ帝国末期のようではないか。

女たちは「いちばん」をのぞまない。
私達の子どもの時代に、健やかな地球が存続していることを願う。
「世界一楽しい場所」は私達の近所につくりたい。

風と木と匂いのある町を。路地や居酒屋のある町を。
赤ちゃん、子ども、お年寄りを見守るほっとする町を。
若者が自由に仕事を作り、みんなで応援できる町を。
お金がなくても、助け合って暮らせる町を。
あたたかく、風通しのいい、つつましい町を。

2020年、(せめて)縮小時代に舵を切るオリンピックに。

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— posted by 神原 at 09:51 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

 

「沈黙!!一人一人が防諜戦士」

 次は、大前治弁護士(@o_omae)の今日(11月10日)10:37のツイートとそれに添えられた写真です。
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昭和16年(1941年)撮影の東海道線米原駅の駅弁の紙。日中戦争から太平洋戦争へ、戦時色濃い標語が駅弁の紙にまで用いられたそうです。
 

「日本がアメリカとの戦争を始める直前、1941年(昭和16年)の標語です。事実を知るな、知らせるな、沈黙せよ・・・。そこには『知る権利』も『言論・表現の自由』もありません。こんな時代を繰り返したくないですね。」

— posted by 神原 at 05:07 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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神原卓志(かんばらたくし)です。
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