今日、神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会(※)から以下のような案内が届きました。
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本日、当会の公開勉強会の一部を収録したブックレットが岩波書店より刊行されました。
ぜひご一読ください。
『異議あり!新国立競技場 2020年オリンピックを市民の手に』
森まゆみ編、岩波書店発行。A5判、64頁。定価 520円+税
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/2708950/top.html
ずさんで不備の多いコンクールから生じた新国立競技場建て替え計画問題。
このまま計画が進めば、神宮外苑の緑は奪われ、莫大な建設費や維持費のかかる巨大競技場が完成し、50年後100年後の孫子たちへのへの巨大なツケに…。
いま私たちに何ができるのか。
新国立競技場問題を市民の目線で見つめ直し、五輪と都市計画に市民が関る道を探る。
目次= 森まゆみ 「国立競技場を市民の手に取り戻すために」
山本想太郎「専門性ではなく総合性の問題として」
松隈洋 「歴史の中の神宮外苑」
藤本昌也 「今、建築家が議論すべき肝心な問題は何か」
日置雅晴 「法的係争の可能性」
森山高至 「国立競技場は改修可能だ!」
≪関連情報≫
◎森桜氏「新国立競技場、いったい何が問題なのか」(「IWJウィークリー」41(14/03/15)
http://p.tl/2n3P
◎蓮舫氏「参議院予算委員会」代表質問(14/03/14)
http://p.tl/0n-t
◎槇文彦氏「それでも我々は主張し続ける」「JIA」301(14/03/15)
http://p.tl/y-Xe
◎中沢新一氏「アースダイバー」「週刊現代」(14/03/10-連載)
◎森山高至氏「新国立競技場に断固反対する」「新潮45」(14/03/18)
◎3月24日開催 第4回公開勉強会「新国立競技場、このままでほんとにいいの?」
○全編(150分)
https://www.youtube.com/watch?v=XeP_yXiiFn4Link
○登壇者別
・松原隆一郎「新国立競技場:より良い社会的規制をどうつくる?」(22分)
https://www.youtube.com/watch?v=6tyl90DDQLoLink
・柳沢厚「新国立競技場は実質的な議論のないまま進んでいる」(25分)
https://www.youtube.com/watch?v=1Sq0PhwxqRULink
・横河健「新国立競技場は市民の意思で決められるべき」(40分)
https://www.youtube.com/watch?v=wQ_FeguMMkILink
○報道記事『東京新聞』(2014/03/28)
「新国立競技場建設:都市計画手続き『形骸化』の指摘」
http://p.tl/HSW1Link
◎『新国立競技場、何が問題か』(槇文彦・大野秀敏編著。平凡社)
2014年3月27日発売
◎シンポジウム「レジェンドの地、国立競技場を捨ててよいのか」
3月31日(月) 18:30-20:30
後藤健生、さかもと未明、松隈洋、加藤秀樹
http://www.kosonippon.org/index.php
◎3月31日IOC(国際オリンピック委員会)に要望の手紙を出しました。
http://p.tl/MAicLink
◎「構想日本」http://www.kosonippon.org/mail/index.php で連載中
1)森まゆみ「公共建築は誰のものか」
2)大橋智子「神宮外苑の景観を壊す新競技場のための規制緩和」
3)後藤健生「新国立競技場のあるべき姿とは?」
3)後藤健生「新国立競技場のあるべき姿とは?」
4)森山高至「現国立競技場改修がもつ意味」
5)多田君枝「新国立競技場の明るい未来を正々堂々と語れる人はいるのだろうか?」
(※)神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会
info@2020-tokyo.sakura.ne.jp
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp
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5日に谷中の家で「原発の町を追われて」上映会(予定)
以下のようなご案内が届きましたので、ご紹介します。
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築53年の木造民家を耐震補強改修した「谷中の家」で、毎月開催の「月1原発映画祭/交流カフェ」。
谷中も東京都の「不燃化特区」に指定され、風情ある路地のまちであり続けることが危うくなっています。
さて、4月5日(土)は、監督の堀切さとみさんを迎えて、話題のドキュメンタリー映画「原発の町を追われて」とその続編を一挙上映します。
この映画は、避難所となった埼玉県・旧騎西高校を舞台に福島県双葉町の人びとの姿を追い続けます。
この機会に、谷中散歩をかね、ぜひ、ご参加ください。
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第24回月1原発映画祭/交流カフェ 堀切さとみ監督を迎えて「原発の町を追われて」上映
■日時:4月5日(土)
昼の部 14:00~15:30(開場13:30)上映会
夜の部 17:00~20:00(開場16:30)上映会+交流カフェ
昨年12月末、全国で最後の避難所が幕を閉じました。
埼玉県加須市の旧騎西高校。
原発震災で警戒区域となった福島県双葉町の人びとが
2年9か月避難生活を続けた校舎です。
避難直後から人びとの生活に密着して記録、
2012年に完成した「原発の町を追われて」と、
その後のようすを追った続編を上映します。
続編では井戸川町長辞任の前後や、さらに複雑化・深刻化する
双葉町の状況が生々しく伝えられています。
日々の生活を取り戻したかのようにみえる私たちの日常のとなりに、
住み慣れた故郷を離れ暮らす人々がいること、
そしていまだ収束ならぬ原発事故・問題について、
映画をみながら、一緒に考えてみませんか?
交流カフェでは堀切さとみ監督をゲストに迎え、
いつものようにおいしいものをご用意して、
みなさまのご来場お待ちしております!
■映画「原発の町を追われて?避難民・双葉町の記録」
http://genpatufutaba.com/
東京電力福島第一原発のお膝元にあり、2011・3・11直後、
全世帯が避難勧告を受けた双葉町。事故から2週間後、
町は役場機能を埼玉県加須市に移し、
廃校になった高校(旧騎西高校)を拠点に避難生活が始まった。
日本初の原発避難民。放射能から逃げるしかなかった人々。
いつ帰れるかアテもない中で、避難民たちはそれぞれの思いを
語りはじめた。故郷から268kmも離れた旧騎西高校で過ごした
双葉町民を追ったドキュメンタリー。
(堀切さとみ監督/日本 2012年/56分、続編:2013年/25分)
■交流カフェのゲスト:堀切さとみさん
さいたま市在住。2008年より市民メディアセンター・mediRで映像を学ぶ。
初めて作った作品は、上関原発建設に反対する祝島の人たちを撮った
「神の舞う島」(2009年/20分)。
■会場:谷中の家(東京都台東区谷中3-17-11)
メトロ千代田線千駄木・JR日暮里・JR西日暮里下車徒歩7分。
よみせ通り、 延命地蔵を東へ入る、2筋目を南へ入って東側。
築54年の木造耐震補強民家。目印は格子戸。
http://www.jtgt.info/sites/default/files/2013-05-14.jpg
■参加費
上映会(昼の部/夜の部):各500円
交流カフェ(夜の部のみ):500円(軽食+ワンドリンク付)
■定員:30名(要予約)
※中学生以下無料。未就学児可。ただし、託児はありません。
■予約方法:以下いずれかの方法で予約してください。
1.申込みフォーム
昼の部:http://kokucheese.com/event/index/155419/
夜の部:http://kokucheese.com/event/index/155427/
2.メール tukiichieigasai@jtgt.info
(件名を「月1原発映画祭申込み」として
参加者氏名、昼・夜の別、交流カフェ参加の有無を明記してください)
3.電話 090-1265-0097(植松)
*キャンセルされる場合は必ず事前にご連絡ください。
■主催:地域から未来をつくる・ひがし広場
http://www.jtgt.info/
☆これまでの開催レポートは
こちらからご覧になれます。
http://www.jtgt.info/?q=node/325
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築53年の木造民家を耐震補強改修した「谷中の家」で、毎月開催の「月1原発映画祭/交流カフェ」。
谷中も東京都の「不燃化特区」に指定され、風情ある路地のまちであり続けることが危うくなっています。
さて、4月5日(土)は、監督の堀切さとみさんを迎えて、話題のドキュメンタリー映画「原発の町を追われて」とその続編を一挙上映します。
この映画は、避難所となった埼玉県・旧騎西高校を舞台に福島県双葉町の人びとの姿を追い続けます。
この機会に、谷中散歩をかね、ぜひ、ご参加ください。
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第24回月1原発映画祭/交流カフェ 堀切さとみ監督を迎えて「原発の町を追われて」上映
■日時:4月5日(土)
昼の部 14:00~15:30(開場13:30)上映会
夜の部 17:00~20:00(開場16:30)上映会+交流カフェ
昨年12月末、全国で最後の避難所が幕を閉じました。
埼玉県加須市の旧騎西高校。
原発震災で警戒区域となった福島県双葉町の人びとが
2年9か月避難生活を続けた校舎です。
避難直後から人びとの生活に密着して記録、
2012年に完成した「原発の町を追われて」と、
その後のようすを追った続編を上映します。
続編では井戸川町長辞任の前後や、さらに複雑化・深刻化する
双葉町の状況が生々しく伝えられています。
日々の生活を取り戻したかのようにみえる私たちの日常のとなりに、
住み慣れた故郷を離れ暮らす人々がいること、
そしていまだ収束ならぬ原発事故・問題について、
映画をみながら、一緒に考えてみませんか?
交流カフェでは堀切さとみ監督をゲストに迎え、
いつものようにおいしいものをご用意して、
みなさまのご来場お待ちしております!
■映画「原発の町を追われて?避難民・双葉町の記録」
http://genpatufutaba.com/
東京電力福島第一原発のお膝元にあり、2011・3・11直後、
全世帯が避難勧告を受けた双葉町。事故から2週間後、
町は役場機能を埼玉県加須市に移し、
廃校になった高校(旧騎西高校)を拠点に避難生活が始まった。
日本初の原発避難民。放射能から逃げるしかなかった人々。
いつ帰れるかアテもない中で、避難民たちはそれぞれの思いを
語りはじめた。故郷から268kmも離れた旧騎西高校で過ごした
双葉町民を追ったドキュメンタリー。
(堀切さとみ監督/日本 2012年/56分、続編:2013年/25分)
■交流カフェのゲスト:堀切さとみさん
さいたま市在住。2008年より市民メディアセンター・mediRで映像を学ぶ。
初めて作った作品は、上関原発建設に反対する祝島の人たちを撮った
「神の舞う島」(2009年/20分)。
■会場:谷中の家(東京都台東区谷中3-17-11)
メトロ千代田線千駄木・JR日暮里・JR西日暮里下車徒歩7分。
よみせ通り、 延命地蔵を東へ入る、2筋目を南へ入って東側。
築54年の木造耐震補強民家。目印は格子戸。
http://www.jtgt.info/sites/default/files/2013-05-14.jpg
■参加費
上映会(昼の部/夜の部):各500円
交流カフェ(夜の部のみ):500円(軽食+ワンドリンク付)
■定員:30名(要予約)
※中学生以下無料。未就学児可。ただし、託児はありません。
■予約方法:以下いずれかの方法で予約してください。
1.申込みフォーム
昼の部:http://kokucheese.com/event/index/155419/
夜の部:http://kokucheese.com/event/index/155427/
2.メール tukiichieigasai@jtgt.info
(件名を「月1原発映画祭申込み」として
参加者氏名、昼・夜の別、交流カフェ参加の有無を明記してください)
3.電話 090-1265-0097(植松)
*キャンセルされる場合は必ず事前にご連絡ください。
■主催:地域から未来をつくる・ひがし広場
http://www.jtgt.info/
☆これまでの開催レポートは
こちらからご覧になれます。
http://www.jtgt.info/?q=node/325
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— posted by 神原 at 12:09 am Comment [0] TrackBack [0]
3月29日「景住カフェ」レポート
2014/4/3
景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)は、去る3月29日に今年最初の「景住カフェ」を開きました。
上村千寿子事務局次長から報告が届きました。
下に添付してご紹介します。
どうぞご一読ください。
上村千寿子事務局次長から報告が届きました。
下に添付してご紹介します。
どうぞご一読ください。
添付ファイル: 2014年3月29日景住カフェレポートpdf
— posted by 神原 at 09:03 pm Comment [0] TrackBack [0]
17日に「良質な建築と美しいまちづくりのための制度を考える」学習会(予定)
以下のようなご案内が届きましたので、ご紹介します。
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乱開発のない、住みやすい街づくりのためにどんな制度がよいのか。
景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)もずっと議論しています。
だって紛争は次から次へと起きていて、ルールを変えなければ勝つ事もなかなかできないのですから。
私たちのまわりでマンション紛争が起きないためにはどういう制度が良いのか、ぜひご一緒に考えましょう!
ご案内
日本建築家協会(JIA)建築・まちづくり委員会/日本版CABEミーティング・セミオープン勉強会
【良質な建築と美しいまちづくりのための制度を考える】都市法制改革法案と日本版CABEを下地として
五十嵐敬喜氏(弁護士・法政大学名誉教授)+野口和雄氏(都市プランナー)
「美しい都市」づくりをライフワークとし、乱開発と闘ってきた弁護士五十嵐敬喜氏と、都市プランナーの野口和雄氏が取り組んできた『都市法制改革法案要綱(素案)』がまとまりました。
この法案は、都市計画法と建築基準法を抜本的に見直し、建築基準法の集団規定を切り離して都市計画法に組み込もうとするものです。
確認から許可へ、合意形成に基づいた、定量的から定性的なルールへの移行など、この法案のポイントを解説いただきながら、良質な建築と美しいまちづくりのために、今、何をなすべきかを考えます。
■日時:2014年4月17日(木) 18:00‐18:30 日本版CABEミーティング
18:30‐20:30 セミオープン勉強会
■場所:日本建築家協会JIA館1F 建築家クラブ
(渋谷区神宮前2-3-18 TEL:03-3408-8291)
■主催:日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 建築・まちづくり委員会
■五十嵐敬喜氏プロフィール:1944年山形県河北町谷地に生まれる。1965年司法試験合格。1966年早稲田大学法学部卒業。1968年東京弁護士会登録。1995年~2014年法政大学法学部教授。2014年法政大学名誉教授。
■野口和雄氏プロフィール:1953年横浜市に生まれる。法政大学法学部卒業、東京都立大学工学部都市計画研究室研究生を経て、「野口都市研究所」主宰。都市プランナーとして、各自治体の都市マスタープランづくりなどにかかわっている。
■参加費:無料
■CPD:申請中
■参加申込:氏名・所属・連絡先をご記入の上、下記までお申し込みください。
(事前申し込みが間に合わない場合、当日参加も可能です。)
■申込、問い合せ:公益社団法人日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 大西摩弥
mohnishi@jia.or.jp TEL:03-3408-8291/FAX:03-3408-8294
■ユ―ストリーム http://www.ustream.tv/channel/jia-kksk にて配信します。
以下のようなご案内が届きましたので、ご紹介します。
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乱開発のない、住みやすい街づくりのためにどんな制度がよいのか。
景観と住環境を考える全国ネットワーク(景住ネット)もずっと議論しています。
だって紛争は次から次へと起きていて、ルールを変えなければ勝つ事もなかなかできないのですから。
私たちのまわりでマンション紛争が起きないためにはどういう制度が良いのか、ぜひご一緒に考えましょう!
ご案内
日本建築家協会(JIA)建築・まちづくり委員会/日本版CABEミーティング・セミオープン勉強会
【良質な建築と美しいまちづくりのための制度を考える】都市法制改革法案と日本版CABEを下地として
五十嵐敬喜氏(弁護士・法政大学名誉教授)+野口和雄氏(都市プランナー)
「美しい都市」づくりをライフワークとし、乱開発と闘ってきた弁護士五十嵐敬喜氏と、都市プランナーの野口和雄氏が取り組んできた『都市法制改革法案要綱(素案)』がまとまりました。
この法案は、都市計画法と建築基準法を抜本的に見直し、建築基準法の集団規定を切り離して都市計画法に組み込もうとするものです。
確認から許可へ、合意形成に基づいた、定量的から定性的なルールへの移行など、この法案のポイントを解説いただきながら、良質な建築と美しいまちづくりのために、今、何をなすべきかを考えます。
■日時:2014年4月17日(木) 18:00‐18:30 日本版CABEミーティング
18:30‐20:30 セミオープン勉強会
■場所:日本建築家協会JIA館1F 建築家クラブ
(渋谷区神宮前2-3-18 TEL:03-3408-8291)
■主催:日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 建築・まちづくり委員会
■五十嵐敬喜氏プロフィール:1944年山形県河北町谷地に生まれる。1965年司法試験合格。1966年早稲田大学法学部卒業。1968年東京弁護士会登録。1995年~2014年法政大学法学部教授。2014年法政大学名誉教授。
■野口和雄氏プロフィール:1953年横浜市に生まれる。法政大学法学部卒業、東京都立大学工学部都市計画研究室研究生を経て、「野口都市研究所」主宰。都市プランナーとして、各自治体の都市マスタープランづくりなどにかかわっている。
■参加費:無料
■CPD:申請中
■参加申込:氏名・所属・連絡先をご記入の上、下記までお申し込みください。
(事前申し込みが間に合わない場合、当日参加も可能です。)
■申込、問い合せ:公益社団法人日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 大西摩弥
mohnishi@jia.or.jp TEL:03-3408-8291/FAX:03-3408-8294
■ユ―ストリーム http://www.ustream.tv/channel/jia-kksk にて配信します。
以下のようなご案内が届きましたので、ご紹介します。
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— posted by 神原 at 04:34 pm Comment [0] TrackBack [0]
3月19日さいたま地裁「日陰の規制不適合で建築確認取消」判決の続報
2014/4/2
このいBlogの3月20日の項で紹介した通り、さいたま新都心東口ソフトバンクデータセンターの建築確認が日陰規制不適合のため、さいたま地裁が3月19日に取り消しを判決しました。
建築問題の専門サイト=日経BPケンプラッツが、3月27日にこの判決について記しました。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140325/656476/
多数の自治体で採用されている日影の算定方式(「発散方式(拡散方式)」)による建築確認が取り消されたわけですが、以下の疑問が兆(きざ)します。
この方式について、関係者は20年ほどもの間、建設省(当時)からの「通達」として自治体に発せられたものと信じていたわけですが、
①「通達」として出された記録はなく、
②正式な書類事態が確認できず、
③発信者の氏名や日付も不明で、
④担当者の個人的な判断で通達に添えられた文書と思われる
そうです。
それなのに、自治体がそれに異議を唱えることもなく、法解釈として20年以上採用されていたというのです。
当時「通達」を出したはずの部署に居た建設省のOBは、さいたま地方裁判所に出した意見書のなかで、当時そのような議論は省内では行われず、法律の趣旨からも外れていると陳べています。
裁判所はそれを採用したのだろうということです。
今回否定された「発散方式(拡散方式)」と一般的な方法(「閉鎖方式」)との差は10分ほどのようですが、開発業者に都合が良い方法ということであれば、このように何の根拠もない解釈が20年間も通用していたという事実に驚くばかりです。
すでに「通達」という制度自体が廃止されてしまったわけですが、「通達」そのものは生きていて私たちの生活・権利を縛り続けてきたわけです。
官僚が個人的な判断で書き加えたものが、法律と同じように運用されていたことにも驚きを禁じ得ません。
まったく推理小説を地で往くようなミステリーが示すものは、日本が「法治国家」であるのか否かという疑問であるのかも知れません。
建築問題の専門サイト=日経BPケンプラッツが、3月27日にこの判決について記しました。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140325/656476/
多数の自治体で採用されている日影の算定方式(「発散方式(拡散方式)」)による建築確認が取り消されたわけですが、以下の疑問が兆(きざ)します。
この方式について、関係者は20年ほどもの間、建設省(当時)からの「通達」として自治体に発せられたものと信じていたわけですが、
①「通達」として出された記録はなく、
②正式な書類事態が確認できず、
③発信者の氏名や日付も不明で、
④担当者の個人的な判断で通達に添えられた文書と思われる
そうです。
それなのに、自治体がそれに異議を唱えることもなく、法解釈として20年以上採用されていたというのです。
当時「通達」を出したはずの部署に居た建設省のOBは、さいたま地方裁判所に出した意見書のなかで、当時そのような議論は省内では行われず、法律の趣旨からも外れていると陳べています。
裁判所はそれを採用したのだろうということです。
今回否定された「発散方式(拡散方式)」と一般的な方法(「閉鎖方式」)との差は10分ほどのようですが、開発業者に都合が良い方法ということであれば、このように何の根拠もない解釈が20年間も通用していたという事実に驚くばかりです。
すでに「通達」という制度自体が廃止されてしまったわけですが、「通達」そのものは生きていて私たちの生活・権利を縛り続けてきたわけです。
官僚が個人的な判断で書き加えたものが、法律と同じように運用されていたことにも驚きを禁じ得ません。
まったく推理小説を地で往くようなミステリーが示すものは、日本が「法治国家」であるのか否かという疑問であるのかも知れません。
— posted by 神原 at 04:01 pm Comment [0] TrackBack [0]
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